年末に島根県立美術館に行ってきました。
第61回日本伝統工芸展が開催されていて
前田農園をサポートしてくれているデザイナーの推薦でした。
なかなか見ごたえのある展示会でした。
陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸展示してあり、
人間国宝の方が作成したものも多くありましたね。
さて、そんな作品の中でも見入ってしまう受賞作とそうでもない作品・・・。
何が違うのだろう?と考えてみました。
いろいろ見ていて感じたことは最後は感性なのかな?ということでした。
テクニックもさる事ながら最終的には作者の感性で差がついてしまう。
シェフもよくおっしゃいます。
美術館に行きなさい。
そして感性を磨きなさい。
そんなことを納得しながらゆっくり見させていただきました。
制作風景のDVD上映もありました。
手を抜かない。
伝統を守り伝える。
膨大な時間とエネルギーを費やして作品を作る。
そこには効率だとか費用対効果だとかという考え方とは
全く違う論理で物事が回っていました。
普段はなかなか触れることのない世界感。
しかし“本物の世界”というものはそういったところからしか生まれて来ない。
そんなことを考える時間でした。
今年も暮れていきます。
良いお年をお迎えください。
写真パンフレットより